きもの くらち

きものくらちの小牧店ブログ

大寒(だいかん)

大寒(だいかん)とは、一年でいちばん寒さが厳しくなるころです。

「三寒四温」という言葉のように、寒い日が三日続くと、その後の四日は暖かくなり、寒い中にも少しだけ春の気配を感じられます。

3月・4月になるといつもなら好まない、綺麗なパステルカラーを身に着けたくなります。

今回は綺麗な中国蘇州の刺繍が施された付け下げコーデをご紹介。

卒業式や入学式などにも向いている袋帯を合わせ、淡い色使いでコーディネイト。やさしい雰囲気で着こなせますね。

蘇州刺繍(そしゅうししゅう)とは、中国三大刺繍① 汕頭(すわとう)② 相良(さがら)③ 蘇州(そしゅう)があり、蘇州刺繍は中国の蘇州で縫われる刺繍です。

およそ2500年前、呉の国が都を絹織物と養蚕業が盛んであった蘇州に置いた頃から刺繍が盛んに行われていたといいます。
特徴としては、髪の毛よりも細い糸を縫い重ねることで刺繍表面があまり盛り上がらないこと、布地が波たたないこと、またシルク100%の染色糸を使用しており、美しく華やかで気品にあふれています。

手に取っても、刺繍なのに厚みがなく、とってもこまやかな刺繍が施されています。

作品はすべて手作業で制作していくので、超大作は1年以上の年月をかけて製作されるそうです。

付け下げは、訪問着と色無地の中間に位置します。名古屋帯や、洒落袋をあわせるとカジュアルな街着としても着ることが出来る着物。色無地同様、重宝する着物です。お気に入りの柄が見つかったら、欲しい着物の一つです。