きもの くらち

きものくらちの小牧店ブログ

産着でお宮参り

古来、赤子の命ははかないものでした。やっと世に出たその命が、わずか二日三日で果ててしまうなど日常茶飯事のことでした。
人々は何とか赤子が天に召されることがないように、悪霊の目につかないようにと祈りました。そのために生まれてきた子にわざとお古のぼろ着物を着せたりしました。
そんな赤子が何とか生を永らえ、人生を自分の力で生きていける気配が見えた時、赤子は生後はじめてお宮参りをします。男児31日目、女子32日目に参ることが多いです。

男の子の初着には家紋を入れます。両胸2ヶ所・背中1ヶ所・裏側両袖2ヶ所の計5ヶ所に紋を入れる「五つ紋」で紋入れします。柄は、鷹、兜、龍などが多いです。体格にもよりますが、五歳児のお宮参りに、肩上げをして、袴を合わせて着用することも可能です。

女児の柄は、御所車、手毬、小鼓などの柄が多く、一般的には紋は入れません。女児の産着は三歳のお宮参りに着物の肩上げ、腰上げをして、被布を上に羽織り着用できます。

画像に写るでんでん太鼓、犬張子、御紐餞、お宮参り扇子もお宮参りセットとして販売しております。

男児の産着は、産後すぐに購入しに来るのが難しいため、出産前に購入されにいらっしゃるお客様が多く、男児の場合は家紋を入れるため、仕立てるのに、1か月ほどいただいております。

当店では、レンタルの取り扱いもございます。レンタルのご予約は3か月前からお伺いしております。