きもの くらち

きものくらちの小牧店ブログ

2021年成人 お嬢様前撮り撮影会

深い緑に菊、松、鶴の柄のお振袖を選んで頂いたお嬢さま。

鶴は、振袖はもちろん、赤ちゃんのお宮参り用の着物から七五三、成人式、結婚式などおめでたい席に着る着物の柄には欠かせない定番として愛される吉祥文様です。そんな鶴には、おめでたい意味が3つあります。

1つめは、長寿という意味。「鶴は千年亀は万年」ということわざがあることからもわかるように、鶴は長寿の象徴のひとつ。そのため、長寿を祈ったり祝ったりする場にふさわしい文様であるとされてきました。

2つめは、「天と地をつなぐ存在」。鶴の鳴き声は高く、非常によく通ります。このことから、鶴の声は神様がいる天界にまで届くと言われてきました。人間と神様をつなぐ、ありがたい鳥であるとされてきたわけですね。

3めは、「夫婦円満」。鶴はつがいになると生涯相手を変えないといわれています。このことから、夫婦がいつまでも仲睦まじくいられるようにという意味が込められるようになり、結婚式などの場で使われるようになったのです。

吉祥文様として愛されてきたのはそれだけが理由ではありません。

鶴のほっそりとした姿や悠々と空を舞う姿は非常に美しく上品。鶴がもつ意味のだけでなく、この姿の美しさも日本人の心をとらえ、おめでたいもの、縁起がいいものとして愛されてきた理由のひとつではないでしょうか。

 

色白の可愛いお嬢さまにとてもお似合いのお振袖です。

髪飾りは、胡蝶蘭の白とカスミソウなどの白系でまとめて頂き、シックな合わせで素敵ですね!

アルバムの出来上がりが楽しみです♪