春の訪れを告げる頃に花が咲く椿。
春の木と書いて「椿」と読むこの漢字は、日本で作られました。
椿は冬に葉を落とさないため霊力を持つ木として、古来から神事に欠かせない木で、平安時代では魔除けのために使用してきました。
日本書紀には、景行天皇が椿で作った杖で土蜘蛛を退治した話があります。
写実的に椿が描かれた珍しいお振袖です。
椿の葉の色が墨色で描かれているので、帯も墨色のふくれ織を合わせてみました。
とても椿が印象的なので、あえて帯揚げだけを赤にし、他は墨色でコーディネイトしました。
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