きもの くらち

きものくらちの小牧店ブログ

旬の花は梅。

梅は百花のさきがけ。といい、寒い中、薫り高く咲き始めるので古来から東洋で親しまれてきた花です。

8世紀に中国から渡来し、詩歌にも歌われ、沢山の異名を持った花です。

好文木(こうぶんぼく)・木の花、此の花(このはな)・花の兄・春告草(はるつげぐさ)・匂草(においぐさ)・香散見草(かざみぐさ)・風待草(かぜまちぐさ)・香栄草(かばえぐさ・こうばえぐさ)・初名草(はつなぐさ)。まだまだ呼び名はあるそうです。

梅は、年を経る毎に風格を増す枝ぶり、上品な香り、すべてにおいてすぐれた花の長兄です。

家紋や、着物などに写実的に描かれたものから、デザイン化されたものまで、多種多様に変化し、使用される梅柄です。

梅をデザイン化した家紋の一部だけでもこんなにもあるのです。

梅が日本人に親しまれている証拠みたいなものですね。

今回は梅柄メインのお振袖コーデ。

重ね襟もよく見ると、梅と宝尽くし。

帯締め、草履バックも梅柄です。

同じ振袖の中に違う梅のデザイン表現があります。

↓上から順に陰星梅鉢、向ふ梅、向ふ梅、八重向梅。

ご自身の持っている梅柄のお着物には、どんな梅柄が描かれているのでしょうね。調べるだけでも面白いですよ。