きものくらちの小牧店ブログ
梅
2021.02.09
旬の花は梅。
梅は百花のさきがけ。といい、寒い中、薫り高く咲き始めるので古来から東洋で親しまれてきた花です。
8世紀に中国から渡来し、詩歌にも歌われ、沢山の異名を持った花です。
好文木(こうぶんぼく)・木の花、此の花(このはな)・花の兄・春告草(はるつげぐさ)・匂草(においぐさ)・香散見草(かざみぐさ)・風待草(かぜまちぐさ)・香栄草(かばえぐさ・こうばえぐさ)・初名草(はつなぐさ)。まだまだ呼び名はあるそうです。
梅は、年を経る毎に風格を増す枝ぶり、上品な香り、すべてにおいてすぐれた花の長兄です。
家紋や、着物などに写実的に描かれたものから、デザイン化されたものまで、多種多様に変化し、使用される梅柄です。
梅が日本人に親しまれている証拠みたいなものですね。
今回は梅柄メインのお振袖コーデ。
重ね襟もよく見ると、梅と宝尽くし。
帯締め、草履バックも梅柄です。
同じ振袖の中に違う梅のデザイン表現があります。
↓上から順に陰星梅鉢、向ふ梅、向ふ梅、八重向梅。
ご自身の持っている梅柄のお着物には、どんな梅柄が描かれているのでしょうね。調べるだけでも面白いですよ。