きものくらちの小牧店ブログ
鴻雁北(こうがんかえる)
2021.04.09

七十二侯では、鴻雁北(こうがんかえる)です。
ツバメとは反対に、冬の間を日本で過ごした雁が北のシベリアへと帰っていく頃。雁は「かり」とも読み、「鴈」と書くこともあります。「カリカリ」という鳴き声が名前の由来とも言われています。
がんといえば、がんもどきを思い浮かべてしまいます。 なぜだか知らないので、調べてみました・・・元々は精進料理(もどき料理)で肉の代用品として作られたものである。名前の由来は、雁の肉に味を似せて作ったから、鳥類の肉のすり身を丸めた料理「丸(がん)」に似せて作ったから、など諸説ある。とありました。
なるほどですね。
雁の色合いのお着物コーデのご紹介。と思いましたが、今日は新しい振袖が入荷してまいりましたので、ご紹介いたします。
とても変わった柄行です。
肩と裾にはシックな色合いの牡丹。
お袖には七宝柄と鶴、菊のおめでたいお柄。
襟には黒と赤のラインが入っています。
鶴柄の白金刺繍の半襟、
牡丹の中の色から重ね襟を選んで組み合わせ、
帯は牡丹柄と同じようなシックな色で袖と同じ七宝柄を選び、
帯揚げは、金色。
帯締めだけは、襟や七宝柄の中の赤をとってポイントにしました。
あまり柄は無いけれど、とても個性的な柄つけと、色合わせのお振袖です。
全体に真っ白に見えるかもしれませんが、生成りぐらいの色で、艶があって素敵です。