きものくらちの小牧店ブログ
葭始生(あしはじめてしょうず)
2021.04.22
二十四節季は穀雨(こくう)となりました。
穀雨とは、地上にあるたくさんの穀物に、たっぷりと水分と栄養がため込まれ、元気に育つよう、天からの贈り物でもある恵みの雨が、しっとりと降り注いでいる頃のことです。
そして、二十四節季では葭始生(あしはじめてしょうず)。
水辺の葭が芽吹き始め、山の植物、野の植物が緑一色に輝き始める頃。葭は、最終的にすだれや屋根などに形を変え、人々の生活を手助けしてくれます。
朝晩の寒暖差が激しいですが、日中は暖かいを通り越して、暑い日が続きそうです。着物としては4月、5月は袷の時期ですが、普段着であれば、暑いと感じれば、単衣の着物でも構いません。
普段着の着物としても使える綿50%、麻50%のお家で洗える藤井絞の着物をご紹介。
華火と名前がついている絞りの済黒の浴衣として販売されています。
藤井絞の浴衣は綿と麻でできていて、生地もしっかりしているので、単衣の着物としても重宝します。シボがあるので体にくっつくような感じもなく、見た目より涼しく着られるのがこの着物。
着物の柄は、反物でみると水しぶきのように見えたので、イルカ柄の博多帯を合わせました。夏の涼しい長襦袢(ベージュ)に年中使える博多帯、帯揚げ、帯締めも夏用のものを使って。暑い日には涼し気で良いと思います。
暑~い日には、長襦袢も暑いもの。そんな時には、半巾帯をしめて浴衣として着ます。
カジュアルすぎると思うなら帯締め、帯留をするだけでもワンランクアップのお洒落になりますよ。
いかにも浴衣。という柄がいっぱいの浴衣も素敵ですが、もう一枚。と思うなら、夏の着物としても着られるようなデザイン、素材のものをオススメですよ。