きものくらちの小牧店ブログ
アンティーク風お振袖
2021.04.29
最近は4割ほどはお母様のお振袖を着用されるお嬢様が増えてきていますが、中にはお婆様のお振袖を着用される方も数名いらっしゃいます。
お母様のもので、25年ぐらい前。お婆様のもので、50年ほど前。というぐらいです。
今、大正モダンな柄が人気。大正モダンなお振袖も色が派手めなものから、落ち着いた色のものまで揃っており、約100年ぐらい前の色、デザインが令和に再燃しているように感じます。
こちらの赤は、朱色でもなく、真紅でもない何とも言えない、赤い色。松竹梅、鶴、牡丹、藤、合せ貝、御所車がアンティークな色目で描かれたちりめんのお振袖です。
八掛が、またも流行りのアースカラー。カーキ色なんです。珍しい!
八掛とは、現在の説明をすると、女物の袷(あわせ)着物の袖口や裾の裏に胴裏と合わせてつける布地のことです。並幅で約3m80cmの布を①上前②下前の衽(おくみ)、③.④左右の前身頃、⑤.⑥左右の後身頃、⑦上前⑧下前の衿先、⑨.⑩両袖口に裁ちわけて用います。
昔は、袖口には別の袖口布を付けていて、袖口抜きの合計八枚に裁って用いていたそうです。
だから八掛と呼ぶようになったということですよ。
八掛が深いカーキ色だったので、重ね襟にも、帯揚げにも、帯も深いカーキ色を合わせて、渋い大正モダンコーデにしてみました。
着物と同じく、アンティークカラーの染の鶴柄の半襟を合わせました。
和髪に結って合わせるのも可愛いとおもいます♪