きものくらちの小牧店ブログ
5月16日から19日は、創業祭で博多織総選挙します!

博多織(はかたおり)は福岡県福岡市博多地区周辺で作られている織物です。
博多織の特徴は、たくさんの細い経糸(たていと)を使用し、経糸で柄を浮かせるように綿密に織られることです。強い打ち込みのため独特の張りや厚みがあり丈夫で、男帯として古くは武士、近年は力士のまわしとしても多く用いられてきました。帯を締め込んだ時には独特の「絹鳴り」とよばれる絹擦れの音がします。
博多織は、鎌倉時代1241年(仁治2年)に博多商人満田弥三右衛門が宋より持ち帰った唐織(広東織)の技術を元に、16世紀に子孫満田彦三郎が改良を重ねた織物技法です。彦三郎は明において新しい織物技術を習得し家伝の技術と合わせて研究を続け、浮線紋や柳条により仏具の「独鈷」や「華皿」を模様にした厚みのある織物技法を完成させました。これが「覇家台織」(はかたおり)と名付けられ、現在の博多帯のルーツとなっています。
1600年(慶長5年)黒田藩統治下では博多織が幕府献上物として作られるようになり、森羅万象を表現した五色献上が誕生しました。博多織は江戸時代には織屋株制度により限定されていた生産者が明治時代に入ると自由化されました。そして品質維持のため1880年(明治13年)、現在の博多織工業組合の原型となる博多織会社が設立されました。さらに明治後期になると男帯だけでなく女帯も織られるようになります。
博多帯は、着物を始める方にも、着物をよく着用する方にもお勧めです。
というのも、平地の献上博多帯なら、一年を通して着用することができるので、初心者の方で、まだ枚数を持っていないけれど、遊び着として着物を着てみたいな。という方にはもってこいです。季節の変わり目など、どうしたらいいか迷ってしまうときは、献上博多帯なら年中着用できるので、問題がありません。
通常の帯は経糸を4000本~5000本使うのに対して、博多織の経糸は、6000本~多いものでは15000本も使用したうえに、7~15本も撚り合わせた太い緯糸を使います。さらにそれらの糸を筬(おさ)で強く打ち込んで織っていきます。(柄は主に経糸を浮かせて作られます)そのため、動くと弾力性のある緯糸が反発して空気の層ができるため、一度なったら何度も聞きたくなる博多帯独特の絹鳴りがします。
そして、力強く縛った帯でも、ほどいて平らな面で織りに沿ってそっとなでると、どんなに頑固なシワでも消せることができる魔法の織りです。一度ついてしまった帯の締め後は、意外に気になるものなので、博多帯のしなやかな特徴は着付けの際にはとてもありがたいですね。
現在では、手織りの技術を持った後継者が少ないため、ほとんどの製品が機械織でつくられ、博多織製品には博多織工業組合が発行する証紙が貼られています。
きものくらち小牧店では、5月16日から19日は、創業祭で博多織総選挙を行います!
献上柄はもちろん、新しいデザインのものも多く店頭に並びますので、是非、投票かねてご来場ください。
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☎0568-75-2261
当店は小牧店市内はもちろん、春日井、犬山、豊山、江南、大口、扶桑、一宮、北区、北名古屋市、可児など様々な地域からご来店頂いております。
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