七十二侯では、今は、玄鳥至(つばめきたる)
冬の間、暖かい東南アジアの島々で過ごしていたツバメが海を渡って、日本にやってくる頃。つばめの飛来は、本格的な春と農耕シーズンを表しています。
燕の柄の着物や帯を見かけることもしばしば。
燕は艶のある黒い翼と胸部の白の配色、また2つにわかれた尾羽が印象的で、優美な姿をしています。
燕は春の渡り鳥として親しまれてきました。
燕は毎年決まった軒先に巣を作り、子育てをする姿がよく見られます。ツバメの巣は天敵から守るために人の出入りが多い軒下などに作られるため、「商売繁盛」の印としても謂れがあります。
鳥は 「幸せを運ぶ」もとのされており、中でもツバメ「恋を運ぶ」と言われています。ツバメは 雄と雌が交互に餌を運んで子育てをすることから「夫婦円満」「家庭円満」の象徴ともされています。そのため江戸時代には燕は縁結びと安産の象徴とされていました。
ですので、春から初夏までは燕の柄の帯を身に着けて、商売繁盛、恋愛成就、夫婦円満を願いを込めて身に着けるのも素敵ですね。
と言う事で、燕の柄の着物や帯を探しましたが、こういう時にないんです・・・。
という事で燕と言えば、雨の降る前に、低い所を飛ぶ。というのを思い出し、雨・・・傘・・・あっ!!!
ありました。良い半巾帯が!
コンクリートを歩く番傘、散っている花ビラがまるで桜のようで、今日にピッタリではないでしょうか。
草履は雨でも大丈夫なカレンブロッソ。
着物や誉田屋源兵衛の麻世妙「二人静の雨だれグレー」。
季節の柄のお着物や帯というのは着られる時期が少ないので、帯留で季節を表現できると良いなと思います。
今後、オリジナルブランドの素遊で季節で遊べる帯留も増やしていきたいなあ。と思います。

