着物から派生した言葉で、今も使う言葉が多く残っています。
知らずに使っている言葉も多いので、ご紹介していきますね。
①ない袖は振れない。
かつて「振袖」は女性だけでなく男性も着用していた着物なのですが、それが徐々に女性の着物として定着したのが江戸時代でした。この頃の女性は、男性からの求愛に言葉で応えるのははしたないとされ、「着物の袖」を振って返事をしていたといいます。
左右に振れば「イエス」で、前後に振れば「ノー」です。
相手に袖を振って見せ、袖を振り返してもらえると、それはOKのしるし。未婚女性が振袖を着たのは、袖を振るためだったのです。
ない袖は振れぬというのは、振りたくても袖がなければどうしようもないということで、いい返事をしたくても先立つもの(袖)がなければその気があっても無理(振れない)ということでした。結婚していたら、袖を短くするのです。それを留袖と言い、袖が長くないので振れないという事なのです。
そこから転じて、お金を貸したくても財力がなければ貸せないということを意味するようになりました。
②振った、振られた。
現在でも恋愛関係で「振る」「振られる」という言葉が使われるのは、袖を振って、返答していたことに由来しています。
既婚の女性は袖を振る必要がないため、振袖の袖を短く詰めて留袖として着用していました。
結婚しないでいることが恥とされていた時代、留袖を着ることは、結婚していることをアピールするためでもありました。
袖を振る仕草は、「好き」「嫌い」のサインの他、厄払い・清めの儀式に通じます。結婚式や成人式の日に振袖を着ることは、人生の門出に身を清めるという意味を持つようになりました。
人との縁や魂を呼び寄せるとともに、厄払いやお清めに通じると考えられています。
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