蓮がゆっくりと蕾をほどき、花を咲かす頃。 水底から茎を伸ばし、水面に葉を浮かべ、綺麗な花を咲かせる蓮ですが、花が開いてから四日目には散ってしまいます。
「蓮」と耳にすると、お寺などの池に浮かぶ大きな葉っぱを連想する人もいるのではないでしょうか。これは仏教の象徴的な花が「蓮」だからです。「蓮の花」が汚れた泥の中でも成長して美しい花を実らせる姿は、仏教における「苦しいことがあることで幸せを感じ取れる」という教えと重なり、清浄で犯しがたい象徴と考えたのに由来します。
ここから「清らかな心」「神聖」という花言葉をもつようになり、「汚れている環境でも、それに染まらずに清く生きる」ことを意味する「泥中の蓮」ということわざも生まれました。