着物もわからないけれど、帯がどの着物に合わせるものなのかもわからない・・・。
というお話をよく聞きます。
そうですよね。洋服なら、日常生活、テレビ、SNS、街中のお店などでありとあらゆるジャンルの洋服を目にして、それぞれの専門のお店があるので、その専門店に行けば、希望のジャンルの洋服が手に入り、スタッフや、マネキンの着こなしを見れば、ある程度、着こなしが分かるのです。
しかし、着物屋というものは、生まれたときに着る産着から、当店では米寿(88歳)で着用するちゃんちゃんこまで置いてあります。老若男女フォーマルからカジュアルまで、同じ店に売っているんです。しかも通常の着物や帯は、仕立てあがってないものばかり。結婚式に着たい。日常に着物が着たい。ちょっとしたお出かけに着物が着たい。人によって着たい場面が違うのに、販売している状態は反物のまま。着てみて、前から見たら、本当にほぼほぼ同じ形なのですから。
わかるわけがないといえば、わかるわけがないんですよね・・・。
まずは自宅にある帯が、何の種類なのかわかっていないと、使い道がわからないと思いますので、基本3種類をご紹介させていただきます。
基本の3種類は、袋帯、名古屋帯、半幅帯です。
式事に着物を着たいという方が、「帯はどれがどれだか・・・。」という方が多いので、袋帯は細かく解説します。
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袋帯はおおよそ2種類。フォーマル用の金銀がたっぷり入った物は、フォーマル用の着物に合わせます。洒落袋帯といって、おしゃれ用の袋帯で、金銀が入ってなかったり、金銀が少なめのものがあり、ものによっては紬などのカジュアルにも合わせることができるものもあります。
金銀たっぷりの袋帯は、黒留、色留、訪問着、附下、色無地などに合わせて結婚式に。

ざっくりとした洒落袋は、附下、色無地、江戸小紋、御召、小紋、紬に合わせておしゃれ着に。

どっちつかずの洒落袋もあるんです。着物と帯揚げ、帯締めを変えるだけでカジュアルフォーマルな感じと、カジュアルな感じ、どちらも使える洒落袋。
カジュアルフォーマルの場合
一つ紋の色無地に合わせて、帯締めもフォーマルを合わせると、お宮参りや七五三、入卒式などにもいいかと思います。ただ、結婚式などには、華やかさが物足りないですね・・・。

上記↑の着物を、洋服にたとえるなら、↓こんな感じでしょうね。

カジュアルの場合
紬に洒落袋帯を合わせ、カジュアル用の帯締めを締めると友達とランチ、映画や美術館に行ったりとお出かけ着として着用できます。

上記↑の着物を、洋服にたとえるなら、↓こんな感じでしょうね。

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名古屋帯は、基本的に普段着の要素が多いものが多いです。九寸名古屋帯といって、芯を入れて両脇を閉じて仕立てるタイプと、八寸名古屋といって、芯を入れずにかがって閉じるタイプがあります。そして、両方ともに金銀の入っているものはカジュアルフォーマル向きで、金銀のないものはカジュアル向きです。生地も多彩なのが名古屋帯で、つやつやしたものから紬地まで。織、刺繍、手描きと幅が広いです。
金銀の入っているものは、附下、色無地、江戸小紋、御召、小紋に合わせてお出かけ着に。
金銀の入っていないものは、附下、色無地、江戸小紋、御召、小紋、紬に合わせてカジュアルに。
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半幅帯も、デザインや素材がいろいろありますが、カジュアル向きです。
浴衣、小紋、紬に合わせてカジュアル着に。
※名古屋帯は仕立て方が何種類かあり、上記図の形でないものもあります。長さを目安にして確認してみてくださいね。
