きもの くらち

きものくらちの小牧店ブログ

普段着

コロナが流行りだして、1年が過ぎ、小さい子がいるご家庭は、お家の中で遊ぶことも多くなったと思います。

コロナになり、着物を着る機会がないとおっしゃる方もいらっしゃいますが、お家で気軽に楽しんでもらえる着物もあるんです。

こんなトランプ柄の帯はいかがでしょう。着物を着て、お家でトランプをするのも楽しいでしょうね!

 

 

 

帯締めは着物と同じ色で帯揚げだけは、カード模様の♡の赤の色を挿し色に。

帯揚げは帯と同じ色合いでおとなしくした分、赤、茶、ベージュを組み上げた帯締めを合わせて。

 

着物は御召(おめし)といい、「高貴な方がお召しになる」ことから名がついたと言われる通り、江戸時代までは、着心地の良さとシャリ感のある上質な生地風合いを、武家や貴族が愛用したとされています。

糸と糸を撚り合わせて作った糸を撚糸(ねんし)と呼びますが、「御召」の「上質なシャリ感」は、この「撚り」の回数を多くした「強撚糸(きょうねんし)」を横糸に使うことで生まれます。強撚糸を糊付けした状態で織り、織りあげた生地に湯通しを加えることで、シャリ感の素であるシボ(生地の凹凸)をつくっています。

もうひとつ、御召の着物は、「先染め(さきぞめ)」の着物です。無地にせよ縞にせよ、また小紋柄にせよ、生地として織る前に糸を染め、その色糸で生地の色や模様を生み出します。例えばクリーム色の無地の御召は、クリーム色に染めた糸で、また柄ものはその柄を創り出すことを計算して織っています。無地のものはわかりにくいですが、柄ものは、生地の凹凸が色糸に微妙な陰影を与えることで織物ならではの奥行き感が生まれます。