きもの くらち

きものくらちの小牧店ブログ

お振袖、沢山入荷しました。

昨日、お振袖が沢山入荷しました。

2023年のお嬢さまはピンク、水色、茶色、紺の4色が特に人気で、で、大きな柄を選ばれる方が多い傾向を感じます。

しかしながら、流行よりもお好きな着物を選んでもらうのが一番です。自分のお好きな色、柄のお着物を選んで、帯や、小物を選んでいただくと、自分だけのコーディネイトが出来上がります。そうすると、誰とも被らない、自分だけのお振袖姿になります。

 

最近はフィンガーウェーブ、耳隠しなどの髪型も流行り始めてきましたね。

私は、美容学校時代に、フィンガーウェーブは鬼のように練習を重ねた割に、全く役に立つ気配もなく、映画のヘアメイクにでもかかわらない限り使わないのに・・・と思いながら練習していましたが、今になり、フィンガーウェーブをするお嬢様がでてくるとは・・・。

大正時代に西洋の文化が入ってきて、和洋ミックスの文化が生まれた時代の着こなしですが、今のお嬢様方には新鮮で可愛く映るのだと思います。大正レトロな柄のお着物に、可愛い半衿を沢山出して、ブーツや、洋風なバックを持って。100年前の着こなしが今になり、再燃してきています。

 

今回は、新しく入荷したお振袖で見つけた、大正レトロな濃いめのピンクに薬玉と葵、鼓、扇が描かれたお振袖をコーディネイトしてみました。

このなかでも、薬玉や、鼓の紐に使われている江戸紫が大好きな私は、紫と相性のいいオレンジとの組み合わせでわざとアンティーク感を出してみました。

 

「薬玉」は香料を入れた錦の袋に菖蒲、よもぎの葉、造花を飾りつけ、五色の糸を長く垂らしたもので、平安貴族は端午の節句(5月5日)に、薬玉を御簾や柱に飾りました。
邪気を祓い長寿を願う中国の風習をまねたことに由来し、薬玉を長命縷続命縷ちょうめいるしょくめいるという漢名でよぶこともあります。
不浄を避けるものという考えから、やがて一種の厄除けの飾り物となり、雛の節句(3月3日)にも用いられるようになりました。

着物の柄として用いられる場合は、四季の花をまとめて華やかに描かれます。
女の子の遊具として流行したことから、女児のお宮参り、七五三の着物、若い女性の晴れ着にも用いられる愛らしい柄です。縁起よく「久寿玉」の字を当てることもあります。

「あおい」は太陽を仰ぐことに由来して、好機好転を表現する縁起のよい植物です。
葵が太陽に向けて葉を傾ける様子から「葵傾きけい」という目上の人への敬愛を意味する言葉が生まれました。

また三葉葵は徳川家の紋として有名です。

半衿もカラフルなコマの柄。

これで、フィンガーウェーブの髪型で、真っ赤な口紅、可愛いとおもいますよ♪