きもの くらち

きものくらちの小牧店ブログ

葡萄柄

葡萄だけで写実的に描かれている場合は、秋に着用するのですが、デザイン化された葡萄は通年身につけることができます。
また唐草を主軸として描かれた葡萄唐草は、正倉院に由来する柄として通年着ることができます。

帯や半衿の柄としても多く見かけるのですが、葡萄はたくさんの実をつけることから豊穣の象徴とされてきました。
日本で葡萄の栽培が始められたのは鎌倉時代以降。
大正末期から昭和初期の着物に描かれた葡萄は、アール・ヌーヴォーの影響を受けたデザインが多いです。

 

今回は葡萄柄浴衣をコーディネイト。帯を3本変えるだけで見た目が変わるのを見て頂きたいと思います。

①白地の立涌模様の帯を合わせて爽やかに。品の良い印象に。

②渋い紫色の麻の葉柄の半巾帯を合わせて。シックな印象に。

③ターコイズブルーの水玉柄の半巾帯を合わせて。はつらつとした印象です。

帯一つでも印象が変わります。

自分がこうありたい。こう見せたい。と思うような着物選びをすると、自分に似合う着物選びになると思いますよ。