きものくらちの小牧店ブログ
菖蒲華(あやめはなさく)
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七十二侯では菖蒲華。菖蒲が花を咲かせる頃。菖蒲が咲くと、梅雨到来といわれていました。
菖蒲華とかいて、あやめはなさく。と呼びますが、とっても違和感・・・。
PCでは、ショウブと打ち込んで菖蒲にもなりますし、アヤメと書いて、菖蒲とも表記されるのです。アヤメだった場合、5月中旬から下旬に咲くのです。
もう6月も終わりです。
調べてみると、菖蒲と書いて、あやめと読むのでややこしいのですが、七十二侯の「菖蒲華(あやめはなさく)」のはアヤメ科の花のこと。多分、花菖蒲のことなんでしょうね。
アヤメもショウブもカキツバタも見分けがつきにくいので調べてみました。
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こちらは、アヤメ。
花びらの中央に網目があるのが特徴です。
陸地に咲き、5月中旬から下旬が見ごろです。
こちらはショウブ。(花菖蒲)
花びらの中央が黄色いのが特徴です。
水辺に咲き、6月から7月中旬が見ごろです。
こちらはカキツバタ。
花びらの中央が白いのが特徴です。
水の中に咲き、5月中旬が見ごろです。
振袖にはカキツバタが水や八橋と一緒に描かれていることが多くあります。
浴衣はどうでしょう。
これは、花びらに白いライン。多分、カキツバタ柄ですね・・・。ですが、いずれも菖蒲か杜若です。
早速コーディネイト。
①白地の博多半巾帯に紫色の帯締めとガラスの帯留。
②菖蒲の葉の緑と同じ色の兵児帯に白の帯締め、帯留を合わせて。
ハリのある兵児帯は、結び方の幅が広いですので、年齢問わず着こなしやすいですよ。
③紫の半巾に、白の帯締め、ポイントで青の帯留を合わせて。
落ち着いた印象になりますね。
黄色や赤色の半巾帯をすれば、若々しいコーディネイトになりますよ。
四季折々の花柄を身に着けるという文化は多分日本だけではないでしょうか?
日本人でも男性の着物ではめったに見かけることがなく、女性着物の特権です。
是非、素敵な浴衣姿からスタートしませんか?