きもの くらち

きものくらちの小牧店ブログ

誉田屋源兵衛展 開催中

井伊直政が徳川家康から譲り受けた孔雀尾具足陣羽織の再現品

井伊直政が徳川家康から譲り受けたとされる「孔雀尾具足陣羽織」を再現した作品が、彦根市で以前展示されました。

 孔雀尾具足陣羽織は本能寺の変後、命を狙われた徳川家康が岡崎城へ帰還する途中の伊賀越えで、尽力した直政に与えたとされ、その後、新潟の与板藩の井伊家に家宝として伝わり、現在は与板歴史民俗資料館に保管されています。

 

 創業270年以上の帯メーカー・誉田屋源兵衛が平成21年に実際のクジャクの尾を使って、縦約1㍍60㌢×横約1㍍で再現。同社の山口源兵衛社長の母親・前川ひろさんが彦根市高宮町出身という縁もあり、公開することになりました。

戦国時代は、旗で軍を、兜で本人を表しました。陣羽織は、当初は防寒・防雨具でしたが、徐々に威厳を示すものになりました。賤ヶ岳(しずがたけ)合戦屏風でも、この孔雀の陣羽織を羽織った武将「丹羽長秀」が描かれています。

 

孔雀は、毒に耐性を持っているのでサソリや毒虫、毒蛇などを好んで食べる事から、仏教では「孔雀明王」という名で邪気を払う信仰対象になっています。

 

誉田屋源兵衛さんの帯には戦国武将にまつわるモチーフが数多く使用されており、昨年も孔雀の羽根を織り込んだ素晴らしい帯を展示頂きました。

 

今年はこんな孔雀の帯を持ってきて頂きました。

 

孔雀の羽根が使用されているので、一つひとつに個性があり、素敵な表情を見せてくれます。

色無地、訪問着、留袖はもちろん、振袖にも素敵だと思います♡

英国立ヴィクトリア&アルバート博物館にも永久収蔵品とされるような芸術的な帯をつくる誉田屋源兵衛の帯。ご興味ある方は、是非、電話ご予約の上、ご来店ください。