きもの くらち

きものくらちの小牧店ブログ

鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)

七十二侯で、鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)が1月30日から節分までです。鶏が春の気を感じ、たまごを産み始める頃。自然な状態の鶏は、日照時間が長くなるにつれ、産卵率が上がっていくため、春から夏にかけてたくさん卵を産みます。

時計のない時代、雄鶏は一番鶏は午前2時に鳴き、二番鶏は午前4時に鳴き、時間を知らせてくれました。神や精霊の時間の夜と、人間の活動する昼を分ける時間を知らせる鶏は霊鳥と考えられ、神聖視されてきました。今は養鶏が盛んで一年中味わえる卵ですが、本来は2月から4月にしか産まない貴重品だったそうです。

その鶏が卵を産み始めるのは春がやってきたことを知らせ、長い冬が終わる事を告げる鳥なのです。

 

アフリカンプリントにハマり始めて最初に作った鶏柄の帯。この鶏始乳には着用するグッドタイミング。

デニム着物に合わせて、ふざけてわざと斜めにお太鼓を結びました。

半衿も帯と同じ生地を合わせて。

着物は毎日形は一緒なのに、色やデザインで季節や行事を表現できるのがとっても楽しい!