きもの くらち

きものくらちの小牧店ブログ

梅子黄(うめのみきばむ)

七十二侯では、6月16日から、梅子黄。

梅雨入りと同じくして、梅の実が薄黄色に色づく頃。梅雨という言葉は、梅の実が熟す頃の雨という意味です。黴(カビ)が生えやすい季節なので、「黴雨(ばいう)」と書くこともありました。

小さい頃、梅雨時期に黄緑色の梅の実に雨露が当たり、青臭い湿度のある空気の匂いに、少し切ない気持ちになったのを覚えています。

しかしながら、梅雨も明け、梅酒を作るのに、梅の実を洗い、ヘタを取る手伝いをするときにはウキウキ気分。というのも、瓶に氷砂糖と梅を詰めている横で、いびつな氷みたいな氷砂糖をつまみ食いするのがとても楽しみだったからです。

 

今日は梅酒をイメージしたコーディネイトをしてみました。

この時期は洗える着物に、年中使用できる博多帯。帯留には梅の実をイメージしたガラス玉を合わせて。