きものくらちの小牧店ブログ

誉田屋源兵衛浴衣　ブータンの守護神

唐花文様の浴衣に背中にドーンと入ったブータンの守護神の柄。

前から見たら、こげ茶に花唐草だけですが、後ろ姿にすごい威力を感じますよね。

ブータンの国章には、円形の中にブータンを象徴する龍（ドゥク）のほか、さまざまな仏教のシンボルが描かれています。このエンブレムは1980年以来使用されています。

赤い円の中央には二本の金剛杵（チベットやブータンではドルジェ dorje という）が十字に交差し、その下には蓮の花があり、金剛杵の交わる中央には宝玉があり、金剛杵の左右を二匹の雷龍が取り巻いています。

二本の金剛杵は世俗の権力と宗教の権力の調和を、蓮は清浄を意味し、宝玉は主権、あるいは仏教の三宝を意味する。二匹の雷龍はオスとメスであり、本来のブータンの国名「ドゥク・ユル」（Druk Yul、「雷竜の国」）を象徴しています。

雌雄の龍と、瑞雲、七宝が雷竜の国ブータンを表現しているのだと思います。

かっこいいのですが、女性が着用すると、大事な龍の部分が帯に隠れてしまったりするので、男性のような着方をしないと威力が発揮できないですね・・・。

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