きものくらちの小牧店ブログ
江戸長板 綿麻紅梅豆引き染の浴衣
2019.06.06
江戸長板 綿麻紅梅豆引き染
浴衣の反物の端に染められている文字を読むと、漢字ばかりでなんのことやら・・・
しかし、涼しげな生地に素敵な柄!解読してみたいと思います!
江戸長板・・・東京葛飾区発祥。正式名称は「長板中形染め」です。 染めに使用する代の長さは約6mにもなることから長板、柄の大きさを表す中形ということばからうまれた名称です。
綿麻紅梅・・・異なる太さの糸を組み合わせて織られた、細かい 格子が特徴の生地を紅梅といいます。 格子が凹凸になっているために、肌にもくっつきにくく、涼しく着ていただくことが出来ます。
豆引き染・・・型染の前に大豆を潰した液で下染めする方法です
こうする事で色の発色定着を良くします。
高度な技術と経験が必要とされる染め方です。もともと長板染めは絹染めに用いられていましたが、江戸時代、絹の着用が禁じられたために、木綿地に染めるようになりました。 豪商たちは木綿地に施す、最高級の染として、流行しました。 両面染めに精密な文様を染めてある高級浴衣として、今も愛好者の多い染物です。
そして、生地を変え、乱絽の生地に染めた浴衣もあります。
絽の生地で透け感があるので、長襦袢と合わせて、夏のきものとしてもお勧めですよ。
浴衣も柄によっては、夏用の長襦袢を着て、名古屋帯を結べば、夏のきものに見えるものもあります。
浴衣で令和の夏を楽しんで下さいね!!!