辻が花は室町時代中期に誕生。
安土桃山時代に最盛期を迎えました。
戦国時代の16世紀半ば、日本の染織工芸は海外の影響を受け、多様な技法や素材が取り入れられた中で、縫い締め絞りや竹皮絞りなどの高度な技法を駆使した辻が花が登場し、豪華絢爛な桃山文化を象徴する染物として広まりました。
辻が花は、訪問着や振袖などフォーマルな着物に用いられ、豊臣秀吉や徳川家康などの権力者にも愛されました。戦場の陣羽織や豪華な衣装としても使用され、当時の権威や格式を示す象徴的な存在でした。
江戸時代に入ると、より写実的で多彩な表現が可能な友禅染めの登場により、手間のかかる辻が花は次第に衰退し、「幻の染め」と呼ばれるようになりました。
昭和時代、染色家の久保田一竹氏が独自の解釈と現代的技法を駆使して辻が花を復活させ、その美しさは再び多くの人々を魅了しています。
現代でも、伝統的な技法を尊重しつつ、絞り染めと友禅技法を組み合わせた作品が制作され、豪華かつ立体的な絵模様として高く評価されています。
辻が花振袖各種ご紹介させていただきます。
長い間、日本人に愛されてきた辻が花。お振袖も辻が花文様として、今でも新作が発表され、人気の柄です。もちろん、お母様の持ち込むお振袖も辻が花文様の方は多数いらっしゃいます。しかしながら、地色や花柄の色味、柄の配置などが違うため、雰囲気がずいぶんと変わります。小物合わせでもずいぶんと印象は変わるので、当店の辻が花のお振袖のコーディネイトをご覧ください。
白色×紫色
白地部分が多く、すっきりとした辻が花です。
裾の紫部分を胸元に持ってくることで、裾の重さを上半身にも持ってくることでバランスを合わせてみました。
可愛らし中にも、きりっとした大人感をプラス。

水色×若草色
全体が柔らかい雰囲気の色合いですので、強い色は加えず、重衿も水色、若草色、小ぶりパールで柔らかい印象になるようにコーデしました、

紺色×黄色
たっぷりの花模様が全体的にあしらわれていて、花の存在感が多めのお振袖の、黄色の花模様が強く感じたので、黄色の重衿を合わせてみました。
帯揚げ、帯締めは着物の地色を合わせることで、花模様の色味を強調するコーデにしました。

ピーコックグリーン色×水色
強めの地色のお振袖に、くすみ系の水色や藤色の柔らかい色をプラスすることで強くなりすぎないコーデにしました。
レースの重衿などで、可愛らしさもプラスできます。

黒色×藤色
黒地ですが、歯ながらがとても多く、しっかりと入っているお振袖。パステル系の藤色や水色を使って、かっこいい中にも、可愛らしさが出るようにコーデしました。

赤色×黒色
黒い雲取が入ったお振袖は柄の量は少な目ですが、色味が強いので、赤、黒に負けない黄緑の小物を合わせることで、きりっとした印象にコーデしました。

