きものくらちの小牧店ブログ
お振袖コーディネイト&振袖の袖が長い理由
2019.12.12

落ち着いた紫色に牡丹と菊、桜が描かれたお振袖。地の紫はとてもシックですが、柄はとっても大胆に描かれ、膝のあたりの牡丹は刺繍がされています。
柄行が大胆ですので、小物の色をすべて控えめにしました。
身長の高い、落ち着いた印象のお嬢様にお似合いだと思います。
こちらは、梅、竹、菊、矢絣模様のモダンデザイン。色も現代的な水色。とってもカラフルな振袖なので、わざと全部カラフルにするのが最近の流行りでもあります。
帯もわざとカラフルに!小物の黒をポイントに挟んで締め色にしています。
柄は大きいところもありますが、全体にストライプ柄が入っていて、元気はつらつなお嬢様に似合うと思います。
振袖の袖が長い意味・・・まずは江戸時代に踊り子が舞踊で着用するときに、袖が長いほうが美しく見える事から、どんどん長くしていったようです。それが、若い女性の流行りとなり、未婚女性に広まり、「未婚女性の正装」となり、踊り子のしていた袖を振るしぐさで愛情などの感情を表現する動きを真似ていたそうです。
その主なものとしては、、、
・ 袖を振ること=愛情があることの表現
・ 袖にすがる=哀れみを請う表現
・ 袂を左右に振る=求婚を受け入れる表現
・ 袂を前後に振る=求婚を拒否する表現
などです。現在も恋愛において求愛を拒否することを「振る」、拒否されることを「振られる」と言いますが、これも振り袖が発端となった言い回しということです。
日本語も、起源を知ると面白いですね。