きもの くらち

きものくらちの小牧店ブログ

虹始見(にじはじめてあらわる)

七十二侯では、今日から虹始見。

春が深くなるにつれ、空気が潤ってくるので、この時期からきれいな虹を見ることができます。虹が虫偏なのは、空にかかる虹を大きな蛇と見たてたためだそうです。

「虹の色は?」と聞かれたら、皆さんは何と答えますか?
日本では広く7色と認識されており、色は赤・橙・黃・緑・青・藍・紫の順番で並んでいるとされています。
これは、万有引力の法則で有名なニュートンが発表した考え方です。
しかし、様々な国の虹を調べてみると、共通して7色というわけではないようです。
多い国では8色もあり、一番少ない国だと2色となっています。
では、日本以外の国で出現している虹は、4色や2色なのでしょうか。国ごとに色の数が大きく異なるのは、実際に見えている虹の色が違うからではなく、例えば、虹を2色としているバイガ族は、明るい色(赤や黃など暖色系)を赤、暗い色(青や紫など寒色系)を黒とザックリ分けているようです。同じ色を見ていても、その色を表現する言葉があるのか、ないのかで虹の色数も変わってくるということです。日本には、和色というものがあり、465色もあるようです。それに洋色、原色、ビビットカラー、パステルカラー、モノトーンなどの色を合わせるととんでもない色数になると思うのですが、日本人は色を見分けて言葉として分ける表現力があるので、虹も7色に見えるのでしょうね。

 

虹・7色の着物は残念ながら、無いので、蛇柄の浴衣をコーディネイトしてみました。

虹の話をしながら、ほぼモノトーンコーデになってしまいました・・・。

こちらは生地がしっかりしているので、夏の長襦袢を着用して、単衣として着用しても良さそうです。

本当は帯どめに壺、蛇の目傘などの洒落が効いたものも良いなと思います・・・