きもの くらち

きものくらちの小牧店ブログ

旬の花 藤

藤は着物に比較的多く使用されています。

振袖でも使われることが多い理由として、藤柄は平安時代から公家の装束などに使用されてきており、稲穂に似ていることから豊作や、繁殖力が強いので、子孫繁栄、発展を願う意味があるからです。

当店でも藤の描かれた振袖が多数あります。

桜の後に咲くことから桜と描かれることが多いみたいですね。

桜→藤→杜若の順で咲くからでしょうか。そのままの順番で上から描かれています。

日本の着物の絵柄には、意味が込められているんです。

日本の言葉には、衣食住。という言葉がありますが、人間が自分自身の命を守るために行動する順番そのものが衣食住となっているのだそうです。

それだけ「衣」というものは大切なもの。その着る物に、絵を描いたり、織り込んだり、刺繍をしたり、衣の柄に、ここまでの意味を持たせて、手の込んだ仕事をしているのは世界を見渡しても日本が一番だと思います。

そんな着物を着られる日本人は本当に幸せだと思うのです。

自粛生活でご自宅でのお時間が増えた方もいると思います。このタイミングでお家のお着物を一度見直して頂くのも楽しいと思います。

そんな時に、どんな着物で、いつ着る物か分からないというような疑問点がありましたら、なんなりとご相談くださいね!