きもの くらち

きものくらちの小牧店ブログ

バラの季節

5月に入り、バラの花が咲き始めました。

立夏とともに咲き始める花です。風薫る季節といいますが、文字通り、バラの香りがふんわりと風に乗って、漂ってきます。
薔薇は夏の季語ですが、春を過ぎても長く咲くことから、江戸時代には、長春花(ちょうしゅんか)、もしくは、長春と呼ばれることが多かったようです。薔薇をみて、常世の春を感じていたのですから、現代人の想像する天国のようなバラ色の人生のイメージは江戸時代からあったようです。

ところで、大正時代に大流行した染め色に、「長春色」という色があります。

英国のオールドローズを思わせる、やわらかい、深みのあるピンク色です。現在も万筋や鮫文様など、女性の江戸小紋の地色によく使われている色ですが、バラ色をまとっていることを知らずにお召しになっている方もいらっしゃるのかもしれません。いわば、飽きのこない洗練されたピンクなのでしょう。今もなお愛され続けている、その年月の長さを思うと、「長春色」とは、なんとも的確なネーミングであったのだと思えてきます。

振袖にもバラの柄が多く使用されているのは、バラ色の人生を歩ませたいという願いが込められているのですね。

今回はレンタル振袖のバラ柄をご紹介。

黒地に赤のバラでシャープなイメージのコーディネイト。

黄色地にピンクや水色、黄色のバラ柄のお振袖に、ラブリーな色の小物を合わせて、可愛らしいコーディネイト。

白地に青のバラのお振袖。

昔は青いバラがなく、今は改良されて存在するようになったことから、花言葉は”夢は叶う”だそうです。

金色を多用して、ゴージャスな雰囲気のコーディネイト。

同じバラの着物でも、着物の色や、帯小物などの組み合わせでイメージは変わります。

他にも多数バラ柄のお振袖もそろえております。ご来店お待ちしております♪