きもの くらち

きものくらちの小牧店ブログ

五月晴れ

土曜日も雨が降り、月曜日も雨がふるそうです。

梅雨に入っていくこの時期から増えてくるのが、梅雨時は青い紫陽花や鉄線、アヤメなど、雨に濡れると一層輝いてみえる青や紫の花が多くなります。青は神秘の色。

明治23年に来日した小泉八雲は、青い空の下に青いのれんを下げた店が並び、人々は青い着物を着て笑っていた、と「藍の青」に包まれた当時の日本を記しています。

安藤広重など名勝を描いた浮世絵でも、目にしみるような藍の美しさが印象的です。

明治まで藍は暮らしの中でごく身近なものでした。藍生産の最盛期は明治30頃。安価なインド藍や合成染料の導入によって一気に衰退しましたが、今でも日本の紳士達は紺のスーツ、サムライブルーを正装に用いています。

これからの季節は青が更に美しく見える季節。

青の美しい浴衣をご紹介。

こちらは浜松の藤井絞。板締め染です。雪の結晶のような涼し気な模様ですね。

こちらは名古屋市緑区の有松絞り。江戸時代から400年近く続く伝統工芸の浴衣です。

こちらは東京の長板染。こちらも江戸時代から続く伝統技法の浴衣です。

いずれも、青と白の組み合わせがとても爽やかで、長年使用できる浴衣です。

半巾帯によって年齢に合わせた着方が出来ますよ。

浴衣のコーディネイト、着付け、着付け教室も承ります。

何なりとご相談くださいね。