きもの くらち

きものくらちの小牧店ブログ

西村織物さんの博多献上帯

博多織を代表する柄である、献上柄。

江戸時代、筑前福岡藩の初代藩主によって博多織の反物や帯が江戸幕府へ献上されたことからこの名がつきました。

仏具をモチーフにした独特の図柄は、鎌倉時代に博多織の原点となる織物を中国・宋から持ち帰った満田弥三右衛門が、共に宋へ渡った臨済宗の僧・聖一国師の助言を受けて考案したとされています。

縞のモチーフは、家内安全、子孫繁栄の願い。仏具のモチーフは、魔除け、厄除けの願いを込めて織られています。

博多帯の献上柄の特徴は、他の帯ではほとんどない、年中締められる帯。ということです。

普通は袷の着物、単衣の着物、夏の着物、浴衣。それぞれに適した帯があるのですが、博多献上平組織の帯は年中締められる帯で、しかも締めやすく、緩みにくい。初心者にはうってつけ。そして、着物愛好家にも最近ではどんどん人気が出てきている帯なんです。

25年ぐらい前は、献上博多帯はなんだかダサい。おばさまたちが若かりし頃に締めていた帯なんでしょ。なんて思っていました。(すいません。博多帯を製造している方々へお詫びいたします。)しかし、今になって、博多帯のかっこよさ、潔さに惚れています。

そして、この博多のすばらしさに気が付かず、自宅にあった、献上博多帯を切り刻んでしまっていました・・・。

本当に後悔しています・・・。

 

とっても潔く、かっこいいと思えるデザインで、鎌倉時代から受け継がれる伝統の柄を、もう少し知ってもらいたいと思うので、コーディネイトしてみました。

 

①誉田屋源兵衛さんの浴衣【インカの貴婦人】に合わせました。

縦じま、横縞の浴衣に、縞の博多帯、お腹の前の部分は横縞で、後ろ姿は縦の縞になります。

帯締めにはエンジを合わせて、きりっと引き締めて。

②福岡同志の名産の組み合わせ。

久留米絣の金魚柄の浴衣に合わせて。

帯留めは金魚を連想するような透明の赤いガラスを合わせて。

③白地に紺の模様のセオアルファーの浴衣に合わせた王道コーデ。

白&紺の浴衣が再燃してきて人気ですが、やはりそんな時は博多献上柄が王道でかっこいいと思います。

焼いた木の帯留めで、個性を出して。

 

いずれも、浴衣としてはもちろんですが、

夏の長じゅばんを着て、浴衣を着て、博多帯をすれば、夏着物としてもいいですね~💗

 

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